ROMERO BRITTO Special Interview

Editorial

今回開催されるBe happyは、どのようなエキシビジョンですか?

Be happy!に込める思いや意気込みなどをお聞かせ頂けますか?

希望や幸せを込めたエキシビジョンで、それを日本のファンにお伝えできて嬉しいです。

今回大きな個展が28年ぶりに実現するのですが、昔、日本で一緒に仕事をした仲間と、再び一緒できることがとても嬉しいです。

エキシビジョンの準備はどれくらいかかりましたか?

自分のスケジュールが多忙ということもあり、他の場所に移動したりしながらこのエキシビジョンの為だけの作品を準備するのは、とても長い時間がかかりました。

日本のファンに向けて今回のエキシビジョンが実現できてとてもハッピーです。

日本で行ってみたい場所や食べてみたいものなどは、何かありますか?

いろいろな場所を観光したり、美味しい日本食を食べたいです。

明朝に京都へ出発し、滞在3時間の弾丸旅行をする予定です。

日本の文化、ファッション、音楽には、長い間興味を持っていますよ。

好きな日本のブランドなどはありますか?

特にイッセイミヤケが好きです。ご本人も第一回のエキシビジョンに来て下さりました。

私自身たくさんのイッセイミヤケの服を持っています。彼の服は、まさにアートです。

残念ながら亡くなってしまいましたが、今は天国で人々に服を作っているのかと思います。

私の息子も小さい頃から日本が大好きで、移住したいとずっと言っていました。

アート制作を始めたきっかけを教えてください。

他の子供達と同様に幼いから絵を描くことが好きでしたがその中でアートへの愛情が芽生えました。アートは、いくつかあった選択肢の一つなのですが、他の選択肢として外交官になりたいという夢もありました。

外交官になって世界中を旅し、さまざまな言語や文化に触れたいと思い、大学の法学部に入りましたが、実際に勉強してみるとあまり自分に合っていないと感じ、ドロップアウトしました。人生を変えるために、自分が一番好きなアートで頑張ってみたいと思い、アートの道に進みました。

カラフルなデザインがとても印象的ですが、インスピレーションなどはございますか?

愛、自然、家族、友情などが僕の作品のテーマですが、それに加えて世界中で起きていることのニュースもインスピレーションになっています。その中でも特に自分をポジティブな気持ちにさせるものは、アートに影響を与えます。自然や家族の愛をテーマに作品を作ることはありますが、ネガティブな作品は作らないようにしています。ポジティブなものを大切にしていて、そういったテーマを作品として作り出したいと思っています。

30年くらい前にゴッホミュージアムに行った際に、彼が肖像画を通じてその人たちの人生の物語を伝えていることに影響を受けました。それ以降、肖像画を描くことに力を入れています。イギリス国王やローマ法王、マイケルジャクソンなどの有名人やセレブの肖像画もたくさん描きましたが、一般の人たちの生活を絵を通じて表現することにインスピレーションを感じています。

多くの肖像画を描かれてきたと思いますが、肖像画を描く際に注意されている点やご自身のこだわりなどはございますか?

その人の人柄に注目していて、自分に対して影響のある言動をしてくれるような人々の肖像画を特に描くようにしています。

オファーするケースもあるのでしょうか?

自分にとって大きな影響を与えてくれた人の肖像画を描いていますが、自分の大切にしている価値観と相反するような人には、肖像画をお断りすることもあります。

自分からオファーすることもあれば、オファーを頂いて快諾して肖像画を描くケースもあります。

ご自身の作品がなぜこれほどまで多くの方々を魅了されていると思われますか?

「幸せになりたい」という思いは世界中の人々に共通した気持ちだと思います。人がさまざまなモノやコトを通して喜びや幸せを追求する中で、例えば僕のアートが家にあることで人々が幸せを感じてくれたらいいなと思っています。

見ているとHappyな気分になれる、それが人々が私のアートを愛してくれる理由かと思います。

Medicom ToyDisneyWilsonなど様々なジャンルのコラボレーションをされますが、通常のアート制作とコラボレーション相手がいるアート制作ですと、どのような点が異なりますか?

まず自分は、アーティストなので相手が個人の資産家であっても、大企業であっても関係なく、同じ人間として同じようにアプローチしています。

色々な方からコラボレーションをオファーしてもらえることに感謝しています。

ただ自分の価値観や大事にしているものと合致しない方とのコラボレーションは、お断りすることもあります。

今までで最も印象に残っている作品は、何ですか?

NEW DAY(NOVO DIA)という作品が自分の中で特別な作品のひとつです。

まず、多くの人々が その作品を愛し、評価してくれたというのが一つと、テーマとして明日へ希望を持って生きるというのが自分にとってもすごく大事だと思っています。

5月にオフィシャルフィルムを公開予定とのことですが、その内容などをお話しできる範囲で聞かせて頂けますでしょうか?

自分のドキュメンタリーフィルムです。
僕の生い立ちから現在に至るまでを描いている内容で、多くのセレブリティーが僕自身のことやアートについて語ってくれています。

今後のエキシビジョンの予定は、もう決まっていますか?

展覧会は、世界で続々と行う予定で、日本では、来年も開催する予定です。