1923年にドイツで創 業し、2 0 23年に100 周 年の節目を迎え たデ ンマークのスポーツブランド《 hummel(ヒュンメル)》。日本での商 標権を保有する株式会社エスエスケイは、“ CHANGETHE WORLD THROUGH SPORT” の輪 をさらに広げていくべく、国 内コレクションブランド やセレクトショップ等で企画生産・デザインを手がけた経歴を持つ前野亮氏をディレクターとして迎え入れ、2025SSシーズンに新ライン《 HUMMEL 00(ヒュンメルオー)》をローンチする。
hummelが長年グローバルスケールで取り組んできたKARMA PROECT——人権・ジェンダー・平和をテーマに、マイノリティに寄り添い、スポーツを通して世界を多様性あるポジティブなものへと変えていくアクション——のフィロソフィーを都市生活者のライフスタイルへと精緻に敷衍し、人種や年齢、性別、職業、シーンなど既存のさまざまなボーダーを越えて着用可能なデザインを目指し、スポーツウェアにとどまらないデイリーウェアを提案していく。たとえば、前合わせのボタンを排したビッグシルエットのテーラードジャケットは、透明化する境界を捉え、ブランドの精神性を端的に宿したファーストコレクションのキーアイテム。様々なコードは宙づりになって、汎用的なカッティングとモダンなパターンワークを介してあらゆるフォルムの身体へと開かれ、撥水・速乾性・耐摩耗・超軽量、ウォッシャブルでイージーケアといった機能性に優れた素材との調和によって着用シーンの障壁も克服されていく。
デンマークの人々に尊ばれている“Hygge(ヒュッゲ)”という言葉——他者との楽しい時間や親密で居心地のいい空間を意味する——をデザインチームはさらに踏み込んで解釈。他者との共生や人生の有限性のうちに生ずる愛おしい時空間として捉えてコレクションを展開するHUMMEL 00の存在は、ブランドが紡ぎ出す物語と着用者との距離をより近いものにしてくれるだろう。末尾の“00”は100年に亘って挑戦・前進し続けてきたスポーツブランドとしての歩みを暗示すると同時に、次なる100年を見据えてこの20年以上注力してきたKARMA PROJECTが “∞”(インフィニティ、
すなわち無限)に広がりゆくさまを想起させ、プロジェクトの永続的なキーワードであるノーマライゼーションと強く響き合う。誰にとっても使いやすいプロダクトは、共生のためのボーダレスの可能性をしなやかに生み、人々の自由な活動のためのタフネスをもたらすのだ。
スポーツの概念が更新・拡張され、競技や興行、また単なる身体的な運動行為にとどまらず人間の心に健康や愉悦をもたらすウェルネスの一環という本来的な姿を取り戻しつつある現代において、hummelのアイデンティティのコアに再度ピンを刺し直す役割をHUMMEL 00は担っている。
HUMMEL 00は2024年7月12日に開催されるランウェイショーによって正式にローンチされる。