「MIKAGE SHIN」の進 美影が衣装を手掛ける「K-BALLET Opto」最新作『シンデレラの家』が 4 月 27 日(土)開幕。

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ジェンダーレスブランド「MIKAGE SHIN」を手掛ける進 美影が衣装デザインを担当した「K-BALLET Opto」
の第 3 弾公演『シンデレラの家』が、いよいよ 4 月 27 日(土)より開幕する。
Bunkamura と K-BALLET TOKYO が 2022 年に立ち上げたプロジェクト「K-BALLET Opto」が、多くの人々の心の奥に潜む物語「シンデレラ」を日本の現実を生きるヤングケアラーの少女を主人公に新たな物語として再生した作品。
進 美影が手掛けた全キャストの衣装が完成し、一部のキャラクターのデザイン画が公開となった。主人公のシンデレラをはじめ、母親、妹、叔母、医者、祖父、学校の生徒たち、それぞれの内面性から浮かび上がるディテールをデザインに取り入れながら、バレエのダイナミックかつアクティブな動きに寄り添い、ダンサーの肢体の美しさを際立たせる衣装が完成した。

デザインにあたり、進 美影自身も「ヤングケアラー」という社会問題に向き合いってリサーチし、より多くの人がこの問題を知って関心を持ってほしいという願いを込め、衣装は見た目の美しさだけではなく、ヤングケアラーというテーマや配役に本当の意味で沿ったデザインを完成させるために、慎重に表現し細部までこだわり抜いたという。
例えば、シンデレラの衣装には「ヤングケアラー」という掛け合わせから、少年少女の象徴である”制服”をベースに解体しそれを再構築することで、幼い少女が祖父の介護に当たらなくてはならないという本人の属性を表現しながら、舞台衣装としても見劣りしない華やかなシルエットと掛け合わせることで、絶妙なバランスで表現。他に、彼女の家族である母親、妹、祖父とは同じ生地を使用することで、彼女らが家族であるという共通性を視覚的に観客にわかりやすく届けながらも、MIKAGE SHIN らしいアシンメトリーなテーラーリングのパターンワークで洗練された表現に仕上げている。

また衣装のシューズについては、演出家のジュゼッペ・スポッタと話し合い、機能的かつ衣装ともマッチするという観点から、ファッションブランド「オニツカタイガー」の「MEXICO 66」を採用することが発表。新たに公開された本公演の特別ビジュアルについては、シューズは MEXICO 66 が着用され、コスチュームについては MIKAGE SHIN の進が手がけた舞台上での新衣装として、学生達の制服が先行公開。いわゆる「制服らしい制服」デザインにするのではなく、モダンである種抽象性が高い記号的なデザインにしたことで、学校が主人公にとってどのような場所なのか、観客達の想像を掻き立てるデザインで表現されている。