LAST NEST 25FW Collection「Nightmares and Dreams」

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LAST NESTが初となるランウェイを川崎の東扇島東公園にて発表した。

神奈川県川崎市に⽣まれたデザイナーの岩瀬氏は、その川崎という地と取り巻く環境によって、幼少期の頃から苦しく厳しい⽣活を余儀無くされた。彼はそれを「悪夢のような⽇々だった」と話すと、すぐに「ただ、そんな環境の中だからこそ、⼈よりも早く”⾳楽”に触れ始めることができて、”洋服”の仕事に携わるという⽬標もできた。悪夢と夢は常に隣り合わせで存在して、そのコントラストこそが僕とブランドの根底なんです」と続けた。

HIP HOPという⾳楽、その中の多くのアーティストがおかれる環境下が⾃分⾃⾝や周りと近いものを感じながらも、⾝なりの違いや、⼤きな⽬標を抱く彼らに強い憧れを持った。

始まりこそは仕事中にペンキの付いてしまったワークパンツに、なけなしの給与で買ったグラフィックのTシャツだったかもしれない。時にはクラブに⾏くまでの道のり、アメリカのHIP HOPのバラクラバを被り、顔を隠した時もあった。でも好きな洋服を諦めずに続けてきて、今では海外のブランドとコラボレーションしたアイテムや、ブランドが⻑く続けてきたレザーのセットアップは、国内外のアーティストやセレブも選んでくれるようになり、⾝なりの良いアーティストが⾃分が作った洋服を着て、当時憧れた⼈物像になっている。

このファーストショーは、決して公でコレクションを⾒てもらえるレベルに達したからショーを⾏うのではなく、今まできた道のりを知ってもらうため、そしてブランドのイントロデュースに過ぎないのだ。

川﨑ならではの⼯場地帯が並び、そこを実の双⼦の弟が、兄の作った洋服を着て歩く。彼らが育った場所で感じた夢や悪夢を表現するには、そこに根付いた景⾊や⼈物を活かすのが最も説得⼒があると強く感じる。

下記よりコレクションをご覧頂きたい。

Designer / Styling: Masaaki Iwase
Make-up: Mei Noda
Hair: Fumiya Abe at MID SENTURY
Art Direction: Last Nest
Production: CITTAʼWORKS
Show Direction: Renichi Murakoshi at branch LLC

Runway Photography: Koji Shimamura
Back Stage Photography: Uran Sakaguchi

Movie Production: VIXI inc.
Press: Pred PR