ALMOSTBLACK、現代美術家・松田将英との限定Tシャツをリリース。ポスト・インターネット時代を象徴する「絵文字」とのコラボレーション

ファッションブランド ALMOSTBLACK（オールモストブラック）は、現代美術家・松田将英（Shōei Matsuda）との初のコラボレーションとなる限定Tシャツをリリースする。

ALMOSTBLACKはこれまで、現代書家・井上有一、画家・彫刻家の加藤泉、さらにはミュージシャンKREVA など、ジャンルを横断する表現者とのコラボレーションを通じて、衣服を単なるファッションアイテムにとどまらない表現のメディアとして提示してきた。

今回の松田将英とのコラボレーションは、こうしたこれまでの流れを受け継ぎながら、デジタル時代に身近な記号を別の角度から捉え直し、新しい視点を提示する試みとなっている。

本アイテムは、世界で最も使用されている「笑い泣き」の絵文字をモチーフとした松田の代表作《The Laughing Man》シリーズを起点に、世界で最も売れているTシャツの一つであるGILDANのボディ、そしてファッションブランドのTシャツ文化において象徴的に記憶されてきたビジュアル構造を重ね合わせた一枚。ALMOSTBLACKは本コラボレーションにおいて、Tシャツを単なるプリントプロダクトとしてではなく、記号と消費、オリジナルとコピー、希少性と量産性が交錯するメディアとして捉え、表現している。

松田将英が一貫して取り組んできたポストデジタル時代の記号論的実践は、Tシャツという最も日常的で、かつ匿名性の高いアイテムへと落とし込まれることで、これまでとは異なる表情を浮かび上がらせる。

12月23日より WPÜ にて開催される「Exclusive Art Club」では、エクスクルーシブを掲げながら、あえて最もポップで流通的なモチーフを用いる点も本作の特徴。ラグジュアリーとストリート、アートとファッションといった文脈を軽やかに横断しながら、私たちがTシャツに何を見出し、何に価値を見出してきたのかを静かに問いかける。

クリスマスシーズンに合わせて製作されたゴールドロゴ仕様の本モデルは、限定数量での展開となる。さらに特装版として、松田将英と3DCGアーティスト・Kai Yoshizawaによるプリント作品とのセット販売も予定している。本作は、ALMOSTBLACKにとっても、アートとの関係性をより明確に打ち出す象徴的なコラボレーションとなっている。