Maison MIHARA YASUHIROがSS25 Collectionをパリで公開。
「PERSONA Part Five 」と名付けられた今シーズン。
表面的、一面的なペルソナの肥大化によって加速する、本質的な人格への無関心。あらゆる事物は表層のみが軽薄に消費され、深層に存在するはずの物語は消失してしまった。
公的なものと私的なものの境界線は融解し、ひとりの人間と共同体の性質が同一化の道を辿る匿名性を保つ仮面が、いつしか人格そのものにすり替わり、見せてはいけないはずの裏側の表情がむき出しになるそのアイロニカルな様をデザインに投影することから、2025SS Collectionは始まった。
コレクションでは、前身頃のみで構成されたMA-1やデニムジャケットや前後どちらから見ても前身頃のように見える構造のシャツやブルゾンなどを展開。
また、TALKING ABOUT THE ABSTRUCTION(TATA)とのコラボレーションでは、素顔にぺったりと張り付く仮面を想起させる転写プリントによって、その下に潜むデザインの本質を逆説的に浮かび上がらせた。
歪にデフォルメされたソールが際立つ新モデルのスニーカー「SCOTT」と「LARRY」は、メゾンのシンボリックな存在として、揺らぐことのない核心を明快に示している。
下記よりコレクションをご覧頂きたい。